極上のスイーツと占星術が
疲れたあなたを癒します。
「満月珈琲店の星読み」概要

ファンタジーでハートフルな小説です
著者:望月麻衣
登場人物は現実的な事で悩んでいます。
それが妙に生々しく、誰もが悩みそうな事でやたらリアル。
それなのに訪れた珈琲店は、ファンタジーな世界なのが面白い。
今回の「満月珈琲店の星詠み」の挿絵はtwitterで人気の桜田千尋さんのイラストに著者が魅せられ、強い要望によりコラボが実現した。
登場人物
☆★芹川瑞希★☆
40歳。元非常勤講師で現シナリオライター。
昔は脚本を書いて脚光を浴びていたが、30代半ばから視聴率が取れなくなり徐々に仕事がなくなる。
恋人に結構ひどいフラれ方をしており、今はネットで応募したゲームのシナリオを書いて京都でワンルーム住まい。
人生の分岐点で教師とシナリオライターで悩み、シナリオライターを選ぶがこっちでよかったのかなと悩んでいる。
☆★中山明里★☆
テレビ制作会社勤務のディレクター。
真面目な女性。新人の頃、芹川瑞希の担当となるが芹川に戦力外通告をする。
そして不倫報道で叩かれている女優の鮎川沙月と共通点があり、公園で荒れている沙月を介抱してる時に満月珈琲店が現れる。
☆★ジローさん★☆
40代前半。オネエ言葉のスタイリスト。
人手不足なので明里にスタッフの紹介を頼む。
☆★鮎川沙月★☆
20代半ばの女優。
人気があったのだが、不倫報道が出てしまう。
いくつかの仕事を降板し、精神的に参っている。
☆★早川恵美★☆
有名な美容室に勤めていたが、違和感を感じ退職。
今は両親が経営している理美容室に勤めている。
☆★水本隆★☆
大学時代からの友人と小さなIT会社をやっている。
いわゆる学生起業家でそこそこ成功していて、落ち着いた雰囲気で恵美とは同じ小学校の3つ年下。
☆★安田雄一★☆
水本の大学時代からの友人で起業パートナー。
少しちゃらい。
「SERIKA」が脚本を手掛けたソーシャルゲームの担当をしている。
☆★おじいさん★☆
猫と暮らす独居老人。
元々は海外の楽団で指揮者をやっていた。
その後、ピアニストに転身する。甥が一人いる。
☆★マスター★☆
満月珈琲店のマスターで三毛猫。
丸い顔に目は三日月。身長が2mほどある。
☆★ウーラノス★☆
シンガプーラ猫。
ホテルのカフェで芹川と出会う。派手で人懐っこい。
満月珈琲店の名刺を芹川に渡して招待する。割とズバズバいう性格。
☆★サートゥルヌス★☆
黒と白のハチ割れ猫。芹川のファン。
ウーラノスと比べると硬派な猫。
満月珈琲店の外観とメニュー
小洒落たトレーラーカフェ。
トレーラーの前にテーブルセットが3席置いてあり、満月だけ開店している。
場所は気まぐれに変わって、客からの注文は一切きかない。
カフェに来たお客さんのホロスコープを詠んでアドバイスしてくれるのが特徴。
満月珈琲店のメニュー

登場したのは以下のようなメニュー
- コーヒー
- 紅茶
- 満月バターのホットケーキ
- トライフル(イギリスのスイーツ)
- 水星のクリームソーダ
- 月光と金星のシャンパンフロート
- 惑星アイスのアフォガード
- 満月アイスのフォンダンショコラ
どれも幻想的でネーミングが素敵。レシピ本も発売されています。
主人公に共感した箇所
結構、一般人の日常あるあるで、共感しまくりでした。
以前はカフェに通っていたが最近は一杯のコーヒー代がもったいなく感じる
これすごい分かります。
仕事している時は仕事帰りにお茶とか行きますが、会社辞めて数か月間無職になった時は、カフェに行くお金がもったいなくて家でしのいでました。
インスタントラーメンに健康も考えて、せめてもと野菜を入れる
これも、ラーメンなんて元々体に悪いのに、せめてと思った小松菜とかほうれん草とか入れてます。
この気持ち分かる人は結構多いんじゃないかな?
スーパーに行く以外に外出しないので、それだけの為に化粧するのも面倒だからマスクでしのぐ
無職になった時がまさにこんな感じ。
たかだた30分くらいの為だけに化粧したくないです。
しかも誰に会うわけでもないのに。
今はコロナなのでマスクは必須ですが、ノーメイクを隠すためスーパー行く時はいつも帽子被ってました。
そろそろ色んな事に諦めが出てきている
主人公の設定が40歳で独身だから当然そうなりますよね。
大体の未来が見えてきたと言うか・・・これは誰もが通る道なのでしょう。
てっきり著者の方の現状なのかと思ったら主婦の方だそうで違うみたいですね。
妙に悩んでいる事が生々しく共感しまくりでした。
「満月珈琲店の星詠み」を読んだ感想
一番最初に登場してくる芹川瑞希が40歳となり、色々と悩んでいる悩み事がやたらリアル。
彼氏にフラれ、ワンルームで独り暮らし。
収入も低くやっと生活出来ている状態で、不安で仕方ない様子。
あの時こうしていればと思わずにはいられないなど、やたら現実的なのでもろに共感しやすい。
この小説の舞台が京都なんですが、街並みとか情景がすぐ想像できました。
著者の方は『京都寺町三条ホームズ』も書いていらっしゃるので、京都の人かと思って調べたら北海道出身の京都在住の方でした。
そして登場人物のみんなが、自分の現状に何らかの不安を抱えている事。
不安のない人間なんていないけれど、これも共感しやすい。
小説としては失礼ながらそんなに面白くはないんだけど、日常エッセイ読んでるみたいなかんじでした。