BOOK/本 小説

小説「レインツリーの国」有川浩

2026年1月4日

きっかけは「忘れられない本」

そこから始まったメールの交換

 

「レインツリーの国」の概要

【著者:有川浩】

主人公は社会人3年目の向坂伸行。

ある日ふと昔読んだライトノベルを思い出して、ネットでレビューを探します。

そこで『レインツリーの国』というタイトルのブログにたどり着きます。

ブログの主は20歳の女性ひとみ。

ラストの感じ方が自分と少し違ったため興味を持ち、伸行は思い切ってメールをします。

そんなひょんなことから始まった二人の恋の物語。

登場人物

てんこ

登場人物は3人だけです

向坂伸行

会社員。関西から上京してきて入社3年目。

関西弁が抜けない。

ひとみ

都内在住、20歳、女性。

「レインツリーの国」という読書レビューブログのブログ主。

ナナコ

伸行と同じ会社で別部署の女性。本名はミサコ。

軽いタッチで重い内容

まずは二人の出会いが本当にひょんなことがきっかけとなります。

ふと、中学の頃に読んでいた「フェアリーゲーム」というライトノベルの事を思い出します。

実は伸行はこのシリーズもののラノベのラストに納得いってなかったのでした。

あのラストを他の人はどう思っているのか気になって、ネットで検索をします。

そこで「レインツリーの国」というブログにたどり着いたのでした。

出会いの始まりがさわやかな雰囲気ですが、実際に2人が会ってみて、ひとみが聴覚に難があると知ると割と重い場面がちらほらと出てきます。

ただ、そこまで悲壮感漂うものではないので、考えさせられるけど読みやすかったです。

でもその重い部分を伸行の関西弁がかなり緩和していたと思います。

面倒くさそうな女性

伸行自身の心の描写でも書いてましたが、ひとみはすごく面倒くさそう。

あまり自分の意見をはっきりとは言わないし、真面目ゆえか、考え方もまっすぐすぎて応用が利かなそう。

私は女性ですが、読んでいて女性から見ても面倒くさそうな人だなあって思ってしまいました。

伸行がイライラしている描写などもあって、この二人は果たしてうまくいくのだろうか?って何度も思います。

本好きっていう共通の趣味はあるけれど、個人的には伸行にはナナコのようなサバサバした女の子の方が合いそう。

ただ、ひとみを受け止める覚悟をした伸行はかっこいいなと思いました。

今まで知らなかった事

聴覚に難のある女性がヒロインです。

あとがきに著者はこの本は「恋の話」だと書かれているので、恋愛小説になります。

それでも、耳が聞こえないことにより、こんな事があるんだ、こういう事が困るんだ。

と、自分の知らない部分がもあり、難聴者のことをいくつか知ることが出来ました。

一番インパクトが残ったのが、ひとみがエレベーターに乗ると、重量オーバーでブザーが鳴ります。

しかし、ブザーの音が聞こえないひとみは降りようとしません。

一番最後に乗った人が降りるのはマナーでもあります。

当然、周りは白い目でひとみを見ることに・・・これも、別に周りの人が悪いわけじゃないけれど、ひとみはずっとこういう目に遭ってきたのかと思うと何とも言えない気持ちになってしまいました。

また、当たり前なんだけど、映画も字幕でないと楽しむことが出来ないんですね。

後、これは私が勝手に勘違いしていたのですが、耳が聞こえない人は全員手話をマスターするのだと思っていたことでした。

これは本当に驚きました。

好きなシーン

てんこ

最初はいつ切れてもおかしくない危うい関係

ネットで出会った二人はお互いの本名も電話番号も知りません。

メールでのやり取りだけだったので、メールの返事を返さなければすぐにでも関係が途切れてしまうのです。

割と最後の方で伸行はひとみの本名を知ります。

『人見利香』がひとみの本名知り、びっくり仰天します。

このシーン割と可愛くて好きです。

「レインツリーの国」を読んだ感想

重い部分もありますが、伸行に受け止めるだけの度量があったので恋の部分だけ見たら、可愛くて微笑ましい話になっていました。

図書館戦争は読んでいないし、映画も見ていないのですが、タイトルの「レインツリーの国」というのは図書館戦争で登場する架空の小説になってます。

ちょっと著者の遊び心みたいなものが垣間見れていいですね。

そういえば、こういう割と長文メールが小説に書かれているの初めて読んだ。

伸行はメールでも関西弁を使用していたので、かなり味のあるメールになっていました。

映画化

2015年に玉森裕太主演で映画化されています。

小説では他の人のラストの感想が知りたくてが理由でしたが、映画では「フェアリーゲーム」の下巻がなくて、内容を知りたくてネット検索をしたことになっていました。

ロマンチックな演出は盛り込まれていました。

割と原作に近かったように思います。

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